お役立ち情報⑪
ステンレスについて 10
PVDコーティングという名前を聞いたことがありますか?
今回はPVDコーティングという手法をご紹介します。
PVDとはPhysical Vapor Depositionもしくは、
Plasma Vapor Depositionの略で、正式には物理的蒸着法の事です。
特殊な金属蒸気(金属分子)を、
ステンレス表面に接着(コーティング)することで、
金属表面を丈夫にし保護する為に開発された方法です。
低温で処理が可能で、
とても強いコーティングが出来る特殊な方法です。
メッキのようにただ塗っている(かぶせている)だけでなく、
溶接のように表面に接着されているので、
メッキなどよりはがれることが少ない事が特徴です。
ただ、
まったくはがれないという事はありません。
通常のメッキよりははがれにくいという事です。
PVD処理後の膜の厚さは、
わずか1~4ミクロンという薄さ。
ケースの寸法精度やデザイン的に重要な形状なども、
十分に維持することが可能で、
硬度は超硬合金を上回るほどです。(2300~3000Hv)
優れた耐摩擦性とともに、
粘着性や弾力性にも優れています。
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