お役立ち情報⑦
ステンレスについて 6
前回に引き続き、18-8ステンレスの種類をご紹介いたします。
・18Cr-9Ni-低C
炭素をあまり含んでいないので、粒界と粒界の間の腐食に優れています。
また、ニッケルを多く含んでいる為、深絞り性にも優れています。
深絞り成形 や ヘラ絞り整形 などに使われることが多い素材です。
・18Cr-10Ni
ニッケルを多く含んでいる為、加工硬化が低く、絞り加工性に優れています。
非磁性の性質を持つこともできるので、医療器具、電子銃部品などに使われている素材です。
・25Cr-20Ni
耐食性・耐熱性に大変優れています。
年少装置部品、ボイラー、航空機部品などに使われています。
・25Cr-20Ni
モリブデン添加による優れた耐食性と、低Cによる耐粒界腐食性を有しています。
これにより、溶接加工後に処理が難しい加工部品などで使われています。
各素材には元素が含まれているのですが、
各種元素ごとに効果が異なってきます。
・低炭素素材の場合は耐食性が非常に優れています
・高炭素素材の場合は強度や硬さに特徴があります
・モリブデン(Mo)では耐食性が優れています
というように、ステンレスという言葉を一つとっても
中に含まれる素材によって特徴が異なります。
素材によっては自分たちの日常で使用・利用する機械の中に
含まれていることもあります。
少し視点を変えてみてみると面白いですね。
0 件のコメント:
コメントを投稿