2015年8月5日水曜日

お役立ち情報⑦


ステンレスについて 6

前回に引き続き、18-8ステンレスの種類をご紹介いたします。


18Cr-9Ni-C


炭素をあまり含んでいないので、粒界と粒界の間の腐食に優れています。

また、ニッケルを多く含んでいる為、深絞り性にも優れています。

深絞り成形 や ヘラ絞り整形 などに使われることが多い素材です。


18Cr-10Ni


ニッケルを多く含んでいる為、加工硬化が低く、絞り加工性に優れています。

非磁性の性質を持つこともできるので、医療器具電子銃部品などに使われている素材です。



25Cr-20Ni


耐食性・耐熱性に大変優れています。

年少装置部品ボイラー航空機部品などに使われています。


25Cr-20Ni


モリブデン添加による優れた耐食性と、低Cによる耐粒界腐食性を有しています。


これにより、溶接加工後に処理が難しい加工部品などで使われています。


各素材には元素が含まれているのですが、

各種元素ごとに効果が異なってきます。


・低炭素素材の場合は耐食性が非常に優れています

・高炭素素材の場合は強度や硬さに特徴があります

・モリブデン(Mo)では耐食性が優れています


というように、ステンレスという言葉を一つとっても

中に含まれる素材によって特徴が異なります。


素材によっては自分たちの日常で使用・利用する機械の中に

含まれていることもあります。


少し視点を変えてみてみると面白いですね。


0 件のコメント:

コメントを投稿