2015年8月7日金曜日

お役立ち情報⑧


ステンレスについて 7

ステンレスにはたくさんの種類があるという事を前回までで紹介しましたが、

今回からはその特性についての説明です。


●鉄の赤錆とは?


みなさんもよく見かけると思います鉄の赤錆。

その原理はとてもシンプルで、

鉄(Fe)の数個の原子 大気中の酸素(O2と結合して、

Fe2O3Fe3O4が出来上がり起こる現象です。


ここまでは知っている方も結構いらっしゃるのですが、


あまり知られていない事として、


鉄にクロム含有をさせた場合に、含有量が11を超えるとこの現象が

軽微になりほとんど目で見て確認する事ができなくなります。


この現象は、『不動態化』と呼ばれ、

クロムの含有量が11%よりも多くなればなるほど不動態化の状態が安定してきます。


酸素とクロムが結びついて、

ごく薄い酸化皮膜が生成され、

これは『不動態皮膜』と呼ばれます。


この時に、不動態皮膜が機械的に除去される事もあるのですが、

大気中に酸素が存在する限りクロムは酸素と結合しやすいので、

すぐに、Cr2O3という不動態皮膜が作られます。


この時の不動態皮膜はとても固く緻密なので、

そこから中には浸透しない性質を持っていて、

サビの発生を防ぐことができるのです。


イメージ図↓



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